ででの日記

好きな話は何度したっていいもんね

3/21ミュージカル「マリー・キュリー」を観に行きました

3/21 マリー・キュリー

 

TLの評判がとっても良かったので!居ても立っても居られず当日券をもぎ取り行ってきました!ナイス祝日!ありがとう当日券!行動力にバンザイ!

 

んも〜〜〜すごくよかった……

 

はじめましての天王洲銀河劇場!ついに銀河劇場デビューを果たしました!(?)名前からして近未来的な内装を想像してたんですが、思いの外エレガントでびっくりしました。あと建物内にセブンイレブンとかカフェがあるの良かったな。しかし劇場の周りは何もないね

 

まずマリーキュリー役の愛希れいかさん、全身全霊でカッコ良すぎる。なんかこう雰囲気とか笑顔が可愛らしい方なんだけど(あとカテコがお茶目で可愛すぎた)、マリーキュリーの凜とした佇まいとか、男社会と未知の物体に物怖じせずガンガン自分の道を歩んでいくのがカッコよかった!あと歌がうまい!それはそう!

アンヌ役の清水くるみさん、可愛い〜!無邪気で明るくて元気で最高!可愛らしい歌声かと思いきやまっすぐで綺麗ですごく素敵だった。キュリーとはまた違った芯の強さがあって頼もしくて素敵だった

ピエールキュリーの上山竜治さん、歌がうまい……。気づいたらマリーキュリーと結婚してて私は「!!」となったんだけど、優しく正しくキュリーを愛していてすごくよかった

ルーベンの屋良さん!スラムドッグミリオネアぶりの屋良さん!歌声がすんごく好きです。1人だけ銀ピカのスーツに銀髪で存在感がすごい。けど平然と着こなしてるからすんなり受け入れてる自分がいた、おもろ。屋良さんのしなやかなダンス見られて嬉しかった!悪役の笑みがとてもよくお似合いですね……でも不思議と金儲けのがめつさはそこまで感じなかったな、品のある人でしたルーベン。

 

一旦「オモロ」になったとこ

ラジウムのイメージビデオみたいなシーンちょっと笑っちゃった笑。まさかそんなラジウムの解像度が高いミュージカルだとは思わず「んふふふ」になった。ラジウムって緑に光るんですね!勉強になった。(あ〜光る文字盤の時計って今ではよくあるけど当時は画期的なるほどってなりました。)このシーンのダンス楽しかったな〜〜本編(本編?)がズンと重いから、こういう感じのシーンあるのバランスがあってよかったです。

ところどころ「ミュージカルですこんにちはー!」って感じのシーンがあるの楽しかったー!

 

好きだったとこ

キュリーとアンヌのデュエット!そういえば女性と女性のデュエットシーン初めて観た気がする。すっごくよかったなぁぁぁ………

2人の無邪気な感じとか、尊敬し合ってるところとか、2人とも方向は違うけど前を向いてる感じとか、すっごく伝わってきて好きでした。

キュリーとアンヌはたまたま偶然出会っただけだし、キュリーはきっとアンヌに出会わなくても研究者としての道を歩んでいたと思うけど、キュリーにとって信じて背中を押してくれるアンヌの存在はとても大きかったんだろうなと目頭が熱くなった。だからこそラジウムの危険性がわかるシーンがつらかった

屋上の約束のシーン、お互いがお互いを尊敬し合っていることが伝わってきて泣いた。ずっと信じ合ってきたから真実を伝えても友情は壊れなかったんだなぁ。そして「ラジウムではなくあなたがすごいのよ」みたいなえっちょっとニュアンス違う気がする、けど、あなた自身がすごいのよ的なことをアンヌが言っているのが好きでした。

 

最後の方でルーベンが光を浴びてドンってなるとこ。あぁ〜世界はこのずる賢い人に掌握されるんだと若干絶望した。あそこ良かったな、あのシーンだけで鳴った低音怖くて良かった。

でもこの人がいたからキュリーは研究を続けられたし功績を残せたわけで………現実ー!!

 

元素の周期表を「地図」と言うのが素敵だなぁと思ったし、初対面で早口で元素の話をされても引かずに「おもしろそう」と思うアンヌが愛おしい。星空になるの素敵だったなぁ。あの後ろの壁の使い方、プロジェクションマッピングほど主張が強くなくて好きでした。

 

ルーベンとキュリーか歌うとこどんな歌詞だったか忘れちゃったけどメロディー好きでした。

 

ラットがどんどんおかしくなるところ、怖かったな。全員ダンスが上手い

 

アンヌが強引の机に花を置いていくところが切なかったな……

 

工員たちが明るい未来を歌うシーン。

希望に満ち溢れてキラキラしすぎていて辛かったしちょっと泣いた。給料の良さとか、ラジウムのすごさを笑顔いっぱいで語っているのがつらくてつらくて。

しかしここでつらいと思えるのは、先に待っている未来が明るくはないと想像できるからで……、そう考えると教育ってめちゃめちゃすごくない!?

私たちは学校の化学(理科?)の授業で習ったから放射線が何に使われているのかを知ってるし、人間に善も悪ももたらしてくれることを知っているからこのシーンで絶望できるわけで。そしてこの教育を受けられたのは今目の前で観ているマリーキュリーが研究を頑張って成果を残してくれたから、そして女性が学ぶ道を切り拓いてくれたから。

そう考えると、私たちの生活はたくさんの人の努力と勇気と犠牲によって切り開かれ、成り立っているんだな……となんとも壮大な気持ちになりました。ああ、観て良かったな……

 

未知の物質を研究するのってすごいな

途中までは、新しい発見ですごい!こんなことにもあんなことにも使える!って希望で満ち溢れていたけど、だんだん研究が進んで人体に影響があることが分かってくるのがすごく怖かった……。やっぱり教科書で読んでふんふんってなるのと、3時間に満たない時間だけどミュージカルを通してこの史実の流れを体感できるのとでは全然違うよね!これ学生の時に観たかった。

今は化学も発達してるしネットで調べればいろんなことがわかるし、それこそインターネットやら電波やらなんやら、目に見えないものが存在するって当たり前に理解ができるけど当時は「目に見えないけど未知の物質は存在する」と信じるのってすごい大変なことだったんだろうな。目に見えないものを証明するのってすごい。いやラジウムは光ってたか。んー、研究者ってすごいな。

 

アンヌはキュリーみたいにノーベル賞を獲ったわけでも偉大な功績を残したわけでもないけど、すごく輝いてたな。自分に自信を持って歩むことって素敵だなと思った。私もああなりたい。

キュリーは才能にかまけることなく楽しいという想いで研究し続けてるのが本当にすごい。努力って自分のことを信じられる人が続けられることなんだろうな。私もああなりたい。

 

音楽も演技も演出も全部良かったなぁ。

観てよかった!Twitterやっててよかった!(?)

素敵なミュージカルをありがとうございました。

最後まで無事に駆け抜けられますように。

 

おわり