「月の光」の演出が好きな話
椿ちゃんが帰ってきて、部屋で1人公生への想いを歌うシーン。
スクリーンにぼんやりと映る窓枠が好きです。公生の部屋の明かりで窓がぼんやりと夜空に浮かび上がっているようにも見えるし、月の光が窓枠をぼんやりと照らしているようにも見える。綺麗。
教室のシーンではもっと奥の上の方にナナメに窓がぶら下がってたから、初めて見た時「同じ窓なのに何で舞台セット違うんだろ」って思ってた
間奏でピアノのメロディーだけになった時、まさか窓枠が映っていたスクリーンの向こうに、ピアノを弾く公生が透けて見えるだなんて。そんな。ありがとう。
スクリーン越しにぼんやりと浮かび上がるピアノを弾く姿ロマンチックで切ない。椿ちゃんの思い出の中にしかない姿で、もうハッキリ見ることはできないみたいで。
昔は椿の部屋から公生の部屋を覗くと見ることのできた姿のただの回想なのかもしれないし
椿が目を閉じてピアノの音色に聴き入っている時に瞼の裏に思い浮かべる、公生がピアノを弾く姿なのかもしれない
どうとも取れるこのシーン。大好きです。
(よく読むと同じことを言っているような気もするが)
でも、公生が白いシャツにスラックスでピアノを弾いているのはこのシーンだけだよね。他は全部制服かスーツのジャケット着てる。
(どうでもいいけどこのシーン毎回「あれ本物の公生?ほんとに?全然見えない」って思ってた)(オペラグラスで見て本人って確認できた)(公生ほんとに出ずっぱりですごいな)
この、家に帰ってきてジャケットを脱いでピアノを弾いている姿は、「幼馴染の家が隣の椿ちゃん」しか知らないんじゃないかな。と、このシーンを見て思いました。
わざわざこのシーンだけジャケットを脱いでピアノを弾いているのって、きっと椿ちゃんだけが知っている公生を描きたかったからだと思うのです
椿ちゃんだけが知っているピアノを優しく弾く公生の姿、見せてくれてありがとう。
幼馴染、ばんざい。