ででの日記

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木村達成10周年コンサート-Alphabet Knee Attack-の感想

木村達成10周年コンサート-Alphabet Knee Attack- @ヒューリックホール東京

開催おめでとうございました。そして、木村達成さん10周年おめでとうございました。

のそのそしていたらあっという間に年末どころか年始を通り過ぎ、2月になってしまった……。時が経つのはあっという間ですね。ライブ当日は「まだまだ先だなぁ」と思っていたWOWOWの放送・配信も気がつけばもう来週ですね。たのしみたのしみ!

www.wowow.co.jp

 

以下、コンサートを観たあとに書いていた感想です。レポではありません。悪しからず。

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音楽に疎いためセトリの7割が分からなかったのですが、とても楽しかったです。幸せな時間でした。ああ、夢のような時間だった…。

はじめましてのヒューリックホール!

有楽町には日生劇場とか帝劇とかシアタークリエとかで何度か行ったことがあったけど、駅のあっち側に行ったのは初めてでした。商業施設の中に入ってるタイプのホールってなんか不思議な気持ちになるなぁ〜と紀伊國屋ホールを思い出しつつ、エレベーターを上がりました。ぽんと足を踏み入れると日常の中に非日常が広がってる感じがおもしろい。

終演後はエレベーターが混んでいたのでエスカレーターを使って降りたのですが、なんだかさっきまで観ていたものが日常よく見る光景に上書きされてしまうような気がして「ああ……」となりました。そこも含めておもしろ体験。

 

Twitterでコンサートの歌唱曲をリクエストしていましたが、引用リツイート形式だったおかげで色んな人のリクエスト曲が見られるのが楽しかったです。Twitterを眺めていて、達成さんが今まで出演されてきた作品だけでなく、邦楽・洋楽・ミュージカル・昭和歌謡曲…といろんなジャンルからいろんな作品・歌手の楽曲がリクエストされているのが印象的でした。彼のイメージが固定されていないことの表れな気がして、木村達成さんの魅力は計り知れないなと思いました。

あと「木村達成さんにはこの曲の雰囲気が似合うよね」とか「木村達成さんはこういう曲が好きだよね」とか、ファンの方がいろんな観点から愛を持って選んだ曲がたくさんあったんだなと思うと、とてもほっこりした気持ちになりました。ファンの方の愛が深いし、たつなりさんがたくさんの人に愛されている…やさしくて素敵な世界ね…………。

 

セトリはもう、ね…!達成さんらしさというか、いや私は達成さんのことを何も知らないけれども。知らないけど解釈一致が止まらなかったです。こういう曲好きそう!とか、この尖ってる歌詞似合うね!とかそういう解釈一致。

謡曲パートは、過去の配信で歌った曲しか知ってる曲がなかったのですが、とにかく全部うまい…歌がうまいのは知ってる……うまい……深くて透き通ってて響く声……。

印象的だったのは歌詞に「ふたり」と出てきた時にピースをしたり、歌詞に合わせて表情が変わるところ。役者だなぁと、ときめきました。

ギザギザハートの子守唄の『仲間がバイクで死んだのさ とってもいい奴だったのに』のところで、まず私は曲を知らなかったためシンプルに「し、死んだ………」と驚きました、ヒューリックホールで。その時の達成さんの、幼き頃から苦楽を共にしてきた友人を亡くしたかのような切なさと悔しさがこもった歌い方、そして表情…!!!!私は「し、死んだ……」と同時に「大丈夫?話聞こうか……?」と思いました。(訳:コンサート歌唱でのワンフレーズに込められた感情がすごすぎて、役者・木村達成がとても尊かったです)

謡曲もJ-popも歌っている姿がとても楽しそうで、観ていて幸せでした。

あと、歌い終わったときに両腕を広げて首を傾げる姿が、ホールに響く音楽を包み込んで「どうでしたか?」と観客に問いかけているみたいでとても素敵でした。

 

全体を通して選曲がとても好きでした。特にミュージカルパートは、未来に目を向けている曲、ありのままの自分を肯定している曲が多いのが印象的でした。たつなりさんの自分で歩く道は自分で決める生き方がカッコいいなと感じているのですが、今回選ばれた音楽からも彼の生き方を感じられた気がして、とても…とても素敵でした!

コンサートを観る前は「君嘘のあの曲もこの曲も聴けたら嬉しいなぁ〜」と思っていましたが、コンサートが全編終了した後に、そんな願いは吹っ飛びました。(あの中から「ソロで歌える曲」を選ぶとしたら構成的にも曲調的にもやっぱり「映画みたいに」だと思うけど、)それ以上に、あの曲は達成さんが「『未来に希望を持っている』と解釈している曲」だったことを思い出したからです。

『四月は君の噓』木村達成インタビュー:“これが愛”と思える瞬間 - Musical Theater Japan

最後までコンサートを観て、「君嘘の曲の中で、今回のライブのセトリで一番輝く曲はこれだよなぁ……………」とうっとりしてしまいました。どういう経緯で選ばれたのか本当のところは分からないけど、私はこのセトリの中にこの曲があった事実がとても好きです。

 

達成さんには勝手に「愛され力のある人」というイメージを持っていましたが、司会の川久保さん、ゲストの加藤和樹さん柿澤勇人さんとのやりとりを観て、達成さんが愛されているのは、達成さんが周りの人を愛しているからなんだなぁ……と感じました。話し方やはしゃぎ方から、達成さんのお人柄が伝わってくるコンサートでした。

 

TJこと川久保さんのMC、安定感が抜群ですごかったです。常に一定のトーンで、達成さんのどんな言葉も包み込んで肯定する姿はそう…まるでオタクのようでした……(?)。達成さんとのデュエットが本当に楽しそう(そして達成さんがスペシャルかわいくて)最高でした!川久保さんの丁寧なMCの中に時折混ぜられる鋭いツッコミ(なかなかない表現ですね~!など)に普段からの仲の良さを伺いつつ「私は真の川久保さんの姿を知らないのかもしれない」と思いました。(徐々にグリブラ追っていきたい)

加藤和樹さんはさすがの兄貴で「10周年の木村達成とファンに向けて」とソロ曲を選曲されていたところにときめきました。Weaving Through a Windowの爽やかで前向きな感じが好きで、今も聴いています。

柿澤勇人さん…かっきー!まさかデスノートを歌ってくれるとは思わずびっくりしました。絶対「時が来た」だと思った、タイミング的に。5億年ぶりに生でこの曲を聴くことができ、私はもう思い残すことはありません。

あとなんか…私はかっきーには勝手に品行方正なイメージを持っていて、さらに達成さんと共通点があるという部分にピンときていなかったのですが(達成さんが品行方正でないと言っているわけではありません)……このコンサートを観て「なるほどな!!!!!」になりました。なんだ、かっきーもおもしれぇ男だったのか……そうか…最高だな…と思いました。リクエスト跳ね除けて宇宙刑事ギャバン歌ってるの最高でしたね。

和樹さんと居るときは比較的静かだった達成さんが、かっきーと居るときはヤンチャ坊主になっていたのがとてもおもしろかったです。かっきーの前で何回達成さんが「エグいて〜!」と言っていたことか…笑。早くWOWOWで観たい!笑

 

あと冷静に考えてセトリの中で持ち曲が「映画みたいに」だけだったの本当にすごくて本当に好きです。大胆。「10周年」とタイトルに入っていたら、彼がやってきたものをたくさん披露するイメージを持つじゃないですか。

でも蓋を開けてみたら「10年間いろんな道を歩んできた"今の木村達成"」のソロコンサートだった。私は新参者ですが、ぜんぜん置いていかれずに楽しむことができました。木村達成さんが歩んできた10年のうちの、どのタイミングで出会った人も、フラットに楽しめるコンサートだったなと思います。

「過去の出演作から本役でない曲を選ぶ」というのが、絶妙に誰も予想ができなくて、でも達成さんをずっと応援してきた人も最近応援し始めた人も、各々の想いを持って楽しめる。そのバランスを生み出していて本当にすごい。達成さんが初めて出演されたグランドミュージカル作品「ラ・カージュ・オ・フォール」を劇場で観ていた方が「ありのままの私」を聴いたら、きっと特別な気持ちがたくさんよみがえるんだろうなぁ…と胸がいっぱいになりました。

 

このコンサートが決まったときのコメントに「この先の未来を、皆様にプレゼント」という言葉がありましたが、本当にその言葉通りのコンサートだったなと思います。きっとこれからも、達成さんが歩みたい道を達成さんが選んで、歩んでいくんだろうなぁと感じるコンサートでした。

これからも、達成さんがすこやかに楽しく、歩みたい道を歩めますように。

 

おわり

 

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おまけ:どうでもいい話

  • コンサートの2週間くらい前に家の鍵をなくしました。ヒューリックホールのロビーで「夢の中へ」が流れていましたね。達成さんの選曲だろうな~と思いつつ、『探しものはなんですか~』と聴こえてきた時「家の鍵です…………」と思いました。沁みるぜ……。(本当に見つからなかったので合鍵を作りました。2本作って8000円でした、oh……。2023年はなくさないぞ)
  • ライブ2日目に追い蕎麦しました。物販で「お蕎麦2つくださーい」と言ったとき「なんか違うな」と思いました。(お蕎麦屋さん…?)ショッパーを買わなかったので年越し蕎麦を生身で2本持つことになり、ヒューリックホールのロビーで両手に武器を携える感じになってしまいました。
  • ニーアタグッズの年越し蕎麦が友人(フォロワー)間で大変好評で「ライブグッズに年越しそばがあるの今年一番面白い」と言ってもらえました。そうでしょう、そうでしょう。よく見て、写真も最高なんだから。大晦日にはフォロワーが「あの蕎麦がどうなったか自分の年越し蕎麦食べながら気になってた」と気にかけてくれました。最高だよライブグッズ年越し蕎麦。ありがとう年越し蕎麦。
  • ライブグッズのお蕎麦は無事に年越しそばとなりました。こんなに年越し蕎麦が楽しみな大晦日は初めてでした。なんて良い一年の締めくくり!

    としこしそば
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